陶芸(透かし彫り技法について)平成13年3月記


透かし彫り技法の解説


1)外筒の彫刻

20センチx20センチ

2)外筒の彫刻完成


3)内筒及び外筒の完成


内筒25センチx10センチ

4)組み立ての完成


高さ25cmx20cm(亀甲模様)


5)焼成

焼成完成


内筒は白ゆを掛ける

外筒はルリゆを掛ける


亀甲型透かし彫り花瓶の作成方法

1)先ず内筒、外筒を別々にロクロで成型する。

内筒の寸法は外筒の中に収まるように若干外筒直径より

小さくさくせいする。内筒、外筒共に肉厚は出来るだけ

薄く作成すと良い。


2)ともに半乾燥しておき外筒の透かし彫り彫刻作業に

かかる。

正確に彫刻すべき模様を外筒表面に転写しておく。

彫刻は素早く完成させる必要があるが、途中で中断する

時は濡れタオルをかけてその上からビニールの袋を掛け

ておく。(乾燥に注意)


3)作図用小道具


 (1)亀甲模様の基線型紙(一番下と一番上の模様)

(2)基準打ち抜き亀甲型

(3)やや大きい亀甲型(1ミリ大)

(4)連続亀甲型


4)出来上った外筒の表面に先ず基線を入れる。

  基線に沿って(1)の基線型紙を当て正確に転写

する。

  この基線に沿って横線を水平に書いておき、(2)

の基準亀甲型を入れていく。中央部はやや大きい亀甲  型(3)を基に転写する。
  やや大きい亀甲型は+1mm、+2mm、+3mm

程度の数種類を用意しておけば十分である。


5)内筒をセットして成型完了である。

  内筒と外筒とは乾き方が異なるため、ゆっくり

乾燥させる必要がある。


6)ゆ掛けと焼成

  内筒にはゴスで絵付けをして白ゆをかける。

  外筒にはルリゆを掛けて組み立てて焼成した。

  内筒を白にしたため、作品の全体像は実物よりも

小さく感じる。

本来出来上がりが大きく見えるように配色は考え

るべきである。

第2作は一体ものを作成する予定。




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