社友誌投稿原稿
平成5年7月27日
八木 真之助
卒寿を記念して
社友会の皆さんお元気でしょうか?とうとう私も今年の7月で、満89歳の卒寿に到達いたしました。人間も建物と同様で、70~80年という高齢ともなれば内蔵機能は彼方此方痛んでくるものです。私は腎臓機能が大変悪くなり、一昨年12月より人工透析を開始したところです。
卒寿に充てっては菱友会より素晴らしいお祝いをいただきました。有り難うございました。現在は人工透析中で非常に忙しい毎日を送っておりますが、透析のその後の経過について若干ご報告いたします。私ごとで申し訳ございませんが、若い人達にご参考になればと考えて投稿致します。
私は一昨年の12月から人工透析を開始して1年半を経過いたしましたが、私のかかっている高尾透析クリニックでは約170名程の患者が人工透析を受けているというお話ですが、長い人では20年以上という人もいるようです。先生からあなたもがんばれ!といわれました。透析は一度始めるとやめることはできないということで、何かの都合で透析を中断すれば2週間で人生を終わるということです。
高尾透析クリニックでは午前の部と午後の部に分かれており、午前の部は8時半から10時30分、続いて午後の部と言った割り振りになっておりますが、私は午前の部となっており、火曜日、木曜日、土曜日の週3回午前9時30分~15時30分までが透析の時間です。透析のある日は9時30分に正確に送迎車が自宅へ迎えに来ます。帰りは15時00分~15時30分に送迎の車が来ます。この間10時から14時までは透析の時間帯であり、左腕に透析用の注射針が2本刺されており、動くことのできない非常にキツイ時間帯です。動脈と静脈に少し太めの針を注射して、血液を取り出して人工透析器へ移動して4時間で血液全てを浄化しております。
人工透析器では、血液中の不純物を濾過してきれいにすることと、体内の水分を調整する役割を持っており、人間の腎臓機能を代用しているということです。水分は2.5~3.0 リットル削除をしており、透析終了後は体重で約2.5kg~3.0kg減量しております。 この透析時間中はベットに横になって、全然動くことができず、非常に苦しい時間ですが、透析終了後は気分もさわやかになり、大いに元気を頂いております。そんな訳で今年も又、元気に菊つくりに励みたいと考えている次第です。
現在は透析が週3日、その他月曜日の午後1:30~16:30スポーツジムで、トレーニングを、水曜日は一日デイサービスで麻雀、カラオケ、囲碁将棋をやって楽しんでおります。そんな訳で非常に忙しい1週間を送っておりますので、旅行などを楽しむ余裕はありませんが、残された余命はいくらあるのか?わかりませんが、この人生を楽しく送りたいものです。 卒寿を記念して一筆啓上 以上